自分らしく生きていいかな

社会人3年目。好きなものに囲まれて暮らしたい。

アンマーとぼくらを読んで(感想)

ずっと読みたかった本。
今日はつらつらと感想を綴ります。ネタばれ多いです。まとまりなく、長いです。
 
 

 

 

〇アンマーとぼくら、とは 

阪急電車」「植物図鑑」「空飛ぶ広報室
だいすきな作品がたくさんある有川浩さんの本です。
かりゆし58の「アンマー」という曲から着想を得たお話らしい。
「アンマー」は、母親という意味だそうだ。
 
(あらすじ)舞台は沖縄。
主人公は32歳のリョウ。リョウには2人の母親がいます。父の再婚相手である「おかあさん」と亡くなった実の「お母さん」
そして、2人を愛したお父さん。それがリョウの家族です。
けれど、お父さんもおかあさんと再婚して数年で亡くなっています。
血の繋がらない2人だけの家族。
リョウは久しぶりに3日間だけ里帰りをすることになります。
目的はおかあさんの休暇に付き合うこと。
「おかあさん」とともに沖縄の地を巡り、昔を振り返りながら不思議な体験をすることに…

沖縄は行ってみたい場所の一つ。
私の中の沖縄のイメージは、綺麗な海とシーサー。
澄んだ色が広がっていて、自分の暮らす日本と同じはずなのに、どこか日本ではないような空気のある場所。
暖かい気候と同じようにあったかくてのんびりとした人たちが暮らしていて、笑い声がたくさん聞こえそう。
詳しい知識はないのだけれど、そんなイメージを持っていました。
本の中には、沖縄の料理や名所がたくさん出てきます。
2人と一緒に旅行しているような気持ちになります。
また行ってみたい気持ちが強くなりました。
今は連休をとると実家に帰っているから、いつ行けるかは分からないけれど30歳までには行きたいなあ。
 

〇印象に残っている場面


・お父さんとリョウが雨の中、残波岬に出かけるところ

 リョウはお父さんが自分の暮らしていた北海道やお母さんのことを避けようとしたり悪く言ったりするのが許せなかった。
 ずっとずっと許せなくて、そしてたぶん、ずっと悲しかった。そんなお父さんの本音が聞こえるところ。
 
「お父さんを許してあげてね。お父さんは、ただ、子供なだけなのよ」
 
 お母さんは最期にそんな言葉を残していった。その言葉の通り、お父さんは子供みたいな理由でお母さんを遠ざけていた。
 お母さんの話題を避けることで堪えていたお父さんの思いがどんどんあふれてきます。
 
 子供のとき、親って完璧な存在だったから、何でも知っていると思っていました。
 当たり前なんだけど、自分の両親にも初めてのことや分からないことがたくさんあって、たくさん悩んだり迷ったりしてるんですよね。
 でも、小さい時はそれが分からなくて、親の言うことって全部正しいんだろうって思ってました。
 リョウのお父さんは私の父とは違いすぎて、本当にずっと子供心を忘れない大人で、振り回される周りは大変だっただろうなと思います。
 ネットの感想を見ると、お父さんを好きになれないというコメントを何度か目にしました。
 確かに、ずっとそばにいると自分勝手で大変と思うかもしれない。お父さんなんだから、子供の気持ちも大事にしてほしいとも思う。
 だけど、完全に嫌いにはなれませんでした。周りの人を困らせて困らせて困らせるんだけど、どこか嫌いになりきれない愛嬌があって、無邪気さがあるんですよね。
 お父さんとしてはダメな部分がたくさんあったと思うのだけれど、こんな風にずっと子供な人がいてもいいかなとも思いました。
 

・リョウが初めて父の再婚相手である晴子さんを「おかあさん」と呼んだところ

 
 これは上の男同士の外出から帰ってきた後の場面なのだけれど、胸が詰まる思いがしました。
 晴子さんは大好きな人の息子と家族になりたいと思いながら、お母さんと呼んでもらえない寂しさを感じていたはず。
 けれど、それを見せないようにいつだって笑顔で振るまっていました。女としては、やっぱり晴子さんに感情移入してしまう。
 私は、この本の登場人物の中では晴子さんが一番好き。だからこそ、幸せになってもらいたいし、リョウにも受け入れてほしいと思う。
 もちろん、リョウが受け入れられない気持ちも分かる。無償の愛をもっているお母さんって特別な存在だと思うから。
 自分が別の人をお母さんと呼ぶことで、いなくなってしまったお母さんを見捨ててしまうような、忘れてしまうような後ろめたさを感じてしまう気がする。
 晴子さんはそんなリョウの気持ちに寄り添って、どこか遠慮がちだったと思う。
 リョウが晴子さんを「おかあさん」と呼ぶことで、やっと3人が本当に家族として同じ方向を向いて歩きだしていくんだなあと思った。
 会話メインのほんの数ページの場面だけれど読んでいて、「よかったねえ、よかったねえ」って思ってしまう場面だった。
 読んでいた中で一番好きなところ。
 

〇「アンマー」を聞いてみた

 かりゆし58「アンマー」 - YouTube


 どんな曲なのか思い出せなくて、youtubeで聞いてみました。
 聴いたことがあるような、ないような。お母さんへの思いを綴った曲でした。
 なんだかとっても懐かしくて、お母さんに会いたいなあと思いました。
 だいすきで、だいすきで。
 今は離れて暮らしているけれど、いつだって頼りにしているお母さん。
 昔より少しは大人になって、対等に話ができることも増えたけど、やっぱり敵わないなあと思う。
 照れくさくて、直接は言えないけれど、いつまでも大事にしたい人。
 できる範囲で大事にしていきたいなあと思います。
 
 
 ちょっと謎の残る結末だったけれど、しあわせな家族の物語でした。
 
おわり。nonoでした。
 
 
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